酸洗添加剤
酸洗添加剤とは
主に金属表面の酸化物やスケールの除去を目的とした酸洗工程で使用される補助薬品です。
塩酸や硫酸などの酸に添加することで、以下のような効果を付加します。
酸洗添加剤の成分
インヒビター、界面活性剤等
pH調整として塩酸または硫酸が含まれる場合もあります。
酸洗添加剤の仕組み
油となじむ水酸化ナトリウムを代表とするアルカリビルダーのケン化作用と、界面活性剤の作用で油脂をはがしとります。
①
金属表面に油脂が残っていると酸が鉄さびにアタックが出来ません。酸に酸洗添加剤を加えます。
② 補助的脱脂
酸と相性の良い界面活性剤を使用することで、金属表面に付着した油脂を効果的に除去します。
③ 酸効果の均一化
金属表面全体に酸が均一に作用するよう補助し、処理結果にムラが出るのを防ぎます。これにより、均一で高品質な仕上がりを実現します。
④ 酸腐食防止
酸洗添加剤に含まれる特殊成分が、酸による基材の過剰な腐食を抑制し、金属の表面を保護します。
酸洗添加剤の効果
【素材の保護】酸腐食を防ぐことで、素材の強度や耐久性を維持します。
【設備劣化の防止】液面の泡がシールの役割を持ち、発生したガスの拡散を抑えます。
酸洗添加剤 ラインナップ
1 Ａ－２Ｓ
A-2Sで、強酸環境でも安心の浸透力を
＜酸、アルカリ剤の脱脂強化＞
添加量 ５〜１０ mL/L
＜酸、アルカリ剤のミスト防止＞
添加量 ５〜１０ mL/L
添加量 ５〜１０ mL/L
＜酸、アルカリ剤のミスト防止＞
添加量 ５〜１０ mL/L
＜適用法令＞
毒劇法 非該当 ー
PRTR法 非該当 ー
労安法 非該当 ー
毒劇法 非該当 ー
PRTR法 非該当 ー
労安法 非該当 ー
2 Ｅ－７００Ｈ
酸電解E-700用のバランス調整剤
＜酸電解のミスト防止＞
添加量 ０．１～０．５ mL/L
＜酸電解のバランス調整＞
添加量 ０．５～１ mL/L
添加量 ０．１～０．５ mL/L
＜酸電解のバランス調整＞
添加量 ０．５～１ mL/L
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
3 Ｅ－１０００Ｈ
酸電解E-700用のバランス調整剤
＜酸電解のミスト防止＞
添加量 ０．１～０．５ mL/L
＜酸電解のバランス調整＞
添加量 ０．５～１ mL/L
添加量 ０．１～０．５ mL/L
＜酸電解のバランス調整＞
添加量 ０．５～１ mL/L
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
4 サンパワー
塩酸添加用 油もスケールも短時間で除去
＜使用条件＞
塩酸 ３００～５００ mL/L
サンパワー ２０～７０ mL/L
温度 ２０～４０ ℃
時間 ２～１５ 分
塩酸 ３００～５００ mL/L
サンパワー ２０～７０ mL/L
温度 ２０～４０ ℃
時間 ２～１５ 分
＜適用法令＞
毒劇法 非該当 ー
PRTR法 非該当 ー
労安法 非該当 ー
毒劇法 非該当 ー
PRTR法 非該当 ー
労安法 非該当 ー
5 サンパワーＳ
硫酸添加用 油もスケールも短時間で除去
＜使用条件＞
硫酸 ５０～１５０ mL/L
サンパワーＳ ５０～１００ mL/L
温度 ３０～５０ ℃
時間 ２～１０ 分
硫酸 ５０～１５０ mL/L
サンパワーＳ ５０～１００ mL/L
温度 ３０～５０ ℃
時間 ２～１０ 分
＜適用法令＞
毒劇法 非該当 ー
PRTR法 非該当 ー
労安法 非該当 ー
毒劇法 非該当 ー
PRTR法 非該当 ー
労安法 非該当 ー