酸電解
酸電解とは
洗浄品を薬液につけて電気を流してスケールや溶接焼けを短時間でとる工程。
電解によって発生するガスの物理的な力で洗浄します。
亜鉛めっきの場合、治具の亜鉛剥離を行います。
酸電解の成分
塩酸または硫酸、インヒビター、界面活性剤等
酸電解の仕組み
水の電気分解理論から、陽極から酸素、陰極から水素が泡となって表面より発生します。
- 酸電解では洗浄品の極性が陰極となります。
- スケールや溶接跡（フラックス等）の表面は均一ではなく、ピット状の隙間があります。
- 素地からは水素ガスが発生しますので、その隙間から出るガスの力ではぎ取っていきます。
- 除去された洗浄面には、インヒビター（抑制剤）が吸着して水素ガスの発生をおさえます。
- それによって洗浄面は酸の影響を受けず、正常な金属表面を保ちます。
洗浄液の管理
【不純金属量の把握】陰極電解では電着や電蝕が発生する可能性があります。
【定期的な補給】液のバランスを保つために、濃度管理は重要です。
酸電解 ラインナップ
1 Ｅ－７００
Ni-Crめっきラインの酸電解
＜使用条件＞
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
2 Ｅ－７００Ａ
E-700の建浴用
＜使用条件＞
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
3 Ｅ－７００Ｚ
Znめっきライン用の酸電解
濃度 １５～３０ ％
温度 ４０〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
温度 ４０〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
4 Ｅ－７００ＡＺ
E-700Zの建浴用
濃度 １５～３０ ％
温度 ４０〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
温度 ４０〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
5 Ｅ－１０００
E-700の強化版 Ni-Crめっきラインの酸電解
＜使用条件＞
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
6 Ｅ－１０００Ａ
E-1000の建浴用
＜使用条件＞
濃度 １５～２５ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
濃度 １５～２５ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
7 Ｅ－１０００Ｚ
E-700Zの強化版 Znめっきラインの酸電解
＜使用条件＞
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
濃度 １５～３０ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
8 Ｅ－１０００ＡＺ
E-1000Zの建浴用
＜使用条件＞
濃度 １５～２５ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
濃度 １５～２５ ％
温度 常温〜６０ ℃
電流密度 ３～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
9 ウルトラ酸
酸電解に脱脂効果をプラス 工程の短縮が可能
＜使用条件＞
濃度 １５～２０ ％
温度 ４０〜６０ ℃
電流密度 ５～１５ A/dm²
濃度 １５～２０ ％
温度 ４０〜６０ ℃
電流密度 ５～１５ A/dm²
＜適用法令＞
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸
毒劇法 該当 硫酸
PRTR法 非該当 ー
労安法 該当 硫酸